性感染症と妊娠

妊娠すると、いくつかの検査を受けて「性感染症」にかかっていないかどうかを調べます。
これは、性感染症がお腹の中にいる赤ちゃんに多大な影響を及ぼすためで、「感染している」と解れば、適切な治療をして母子感染をしないように配慮する必要があります。
まず「性感染症」と聞いて一番におもい浮かべるのは「HIV感染症」です。
HIV感染症は、発症してエイズとなると身体の免疫力が落ちていくという大変危険な病気です。
現時点では進行を抑えることはできても、根本的なウイルスの撲滅には至っていません。
母親がHIV感染症にかかっていると、胎内を通して子供にもうつる可能性が高くなります。
HIV感染症にかかっていると解った場合、抗ウイルス剤を使用して子供へうつるのを防ぎます。
そして感染の確立が高くなる三十五週前に帝王切開で外に出す、という方法がとられます。
これでも完全に感染が防げるということではありません。
また母親が「梅毒」にかかっている場合は、赤ちゃんが死産になったり流産したりする場合がありますので、経過を見ながら注意を払っていく必要があります。
それから「性器ヘルペス」も怖い感染症のひとつです。
性器ヘルペスに母親が罹患している場合、自然分娩ではなく帝王切開での出産になることも多いです。
これは、出産時の産道を通してウイルスが子供についてしまうためで、赤ちゃんに感染してしまうと死に至るケースが多いこと、そこに至らなくとも非常に重い障害が残ってしまうことが知られているからです。
それから「淋病」も、お腹の赤ちゃんに大きな影響を与えてしまう感染症のひとつです。
淋病が赤ちゃんにうつってしまうと、結膜炎になったり場合によっては失明に至ることもあるからです。
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