HIV:実際の検査についてを考える

風邪などに似た症状や性病を発病している場合などは検査をしてHIVかそうでないかを判断する必要があります。

特に、最近HIVに感染する可能性のある行為をした方で,リンパ節の腫れ,発疹,発熱,咽頭痛,肝機能障害などがある場合は、急性感染の症状の可能性がありますのでHIV感染症診療拠点病院や保健所での診察や相談をオススメします。

HIVに感染しているかどうかを調べる

HIV検査は、エイズ(後天性免疫不全症候群)の原因ウイルスであるHIVに感染しているかどうかを調べる検査になります。

HIVに感染すると、体内でまずHIVが増え、その後、HIVに対する抗体が産生されます。

通常のHIV検査は、血液の中にHIVに対する抗体があるかどうかを調べる「抗体検査」が一般的です。

また、より早い時期からの感染を見つけるために、HIVが増殖しはじめた時点でウイルス遺伝子を調べる「核酸増幅検査(NAT検査)」やHIVを形作るタンパク質を調べる「抗原検査」、抗体と抗原が同時に測定できる「抗原抗体同時検査」があります。

HIV検査は、最初に「スクリーニング検査」を行い、そこで陰性であれば「HIV検査陰性」となります。

陽性になったものについては引き続き「確認検査」を実施し、確認検査で陽性であれば「HIV感染」、陰性であれは「HIV検査陰性(スクリーニング検査の偽陽性)」となります。

スクリーニング検査の陽性には、HIV感染による「真の陽性」と、HIVに感染していないのにも関わらず、非特異反応により陽性となる「偽陽性」も含まれているため、確認検査は必ず行わなければなりません。

この方法は,一度に多数の血液を検査でき,経済性の点でも優れていますが,稀に妊娠している人などを陽性と判断してしまうことがあります。

そこでスクリーニング検査で陽性と出た場合には,さらに精度の高いウエスタンブロット法や核酸増幅法という検査法によって確認する必要があります。

近い将来,感染の危険から数日しかたっていなくても診断できる方法が導入される予定もあるようです。

スクリーニング検査(通常の抗体検査)

スクリーニング検査とはふるいわけを行う検査で、比較的簡単で正確、安価な検査から開始します。

または特定の病気を診断するのではなく、症状のない段階での病気を発見するための検査や診断手法として用いられる場合もあります。

スクリーニング検査の特徴は、感度が非常に高くて見逃しがないことです。

ただし感度が良すぎるので、感染していない人にも反応してしまうという弱点があります

一般にはスクリーニング用検査キットとして様々なものが市販されています。

しかし、ネット上で販売されている自己検査キットのほとんどはチェック機能の整った先進国で許可はされていません。

そして、ネットから送付されるものは自己使用向けではなく医師など専門家が使用するためのものや、研究用です。

品質管理の行き届いた施設で製造されている保証もなく、偽造品だったこともあります。

使用法や判定法の説明も不十分で、一般人が正しく使用できるか疑問のあるもの、また、偽陽性や偽陰性を示すものもあります。

HIV抗体検査でのスクリーニング検査は約1ヶ月あれば抗体が検出されてきますので、その結果「陽性」であれば、すぐに病院で必要な検査、治療が受けられますし、「陰性」であれば、感染していない可能性が高いと言えます。

しかし、きちんと陰性を確認するためには、3ヶ月過ぎてからもう一度HIV検査を受けることをおすすめします。

これはHIVの感染初期においては抗体が十分に作られず、血液検査では検出できない期間があるためであり、この期間は「ウインドウ期間(ウインドウピリオド・空白期間)」と呼ばれています。

ウインドウ期間には個人差があり、スクリーニングでの検出が可能なほど血中の抗体が十分に増加するまでに通常1~3ヶ月かかるとされている為に早期で陰性になったからと言って安心ではありません。

この間に検査を行った場合、HIVに感染していても陰性(感染なし)と判断されてしまうため、ウインドウ期間が最大の場合を考慮し3ヶ月以上としています。

ウエスタンブロット法や核酸増幅法

HIV検査でスクリーニング検査よりもっと精密度が高い検査法が、ウエスタンブロット法や核酸増幅法になります。

これらの検査を受ける事でより早く確実にHIV感染を知る事ができます。

核酸増幅試験

核酸増幅試験は、検出したい特定のウイルスの遺伝子、つまりウイルス核酸の特定の部分を試験管内で人工的に複製して増やし、高感度に検出できる検査方法です。

従来の血清学的検査によるエイズの原因ウイルスであるヒト免疫不全ウイルス(HIV)などの抗原や抗体を検査する方法では、感染してから抗原や抗体が検出できる量になる前の期間(空白期間=ウインドウ期)に採血された場合は感染が見つかりませんでした。

しかし核酸増幅試験により、検出の感度が著しく上がり、このようなウインドウ期を短縮することができるようになりました。

ウエスタンブロット法

ウエスタンブロット法とは、ニトロセルローズ膜が、DNA、RNA蛋白質を非特異的に吸着する性質を利用し、電気泳動によって分離した蛋白質をニトロセルローズ膜に転写し、任意の蛋白質に対する抗体でその蛋白質の存在を検出する検査法です。

この検査は、色々のウイルスの分子量の解析や抗体の検査に使われます。

HIVの抗体検査が陽性の場合、本当にHIVに感染して、HIV蛋白に対する抗体が血液中に存在するかの確認検査として用いられます。

この検査で陽性となったときは、真にHIVに感染していると判断します。

高度な検査法なので、トリップに出現するバンドの色の濃さは、強弱があることから、色々のバンドの発色パターンを示すことがあり、検査になれていない者が判定をするとバンドの位置を読み違えたり、弱い発色バンドを見落とすことになります。

そして、この検査は非常に複雑で、高度の技術を必要とすることから、大学病院・大病院・研究所でしか実施していません。

しかし、自施設で実施していないときは、検査専門の会社に検査を依頼しますので、どこの医療機関でも受けることは可能です。

悩み

ところで、たぶん、やばいな・・・と思っているんですよね。でもね、時間がすぎればもっとやばくなるよ。とにかく最低限チェックだけはしておくことオススメ。

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